2022年10月にM2チップ搭載 iPad ProとiPad 第10世代が発売され、iPadと言えば最も普及している11インチクラスを思い浮かべる方が多いと思います。
12.9インチのProは大きすぎるし、8.3インチのminiは情報収集としては便利だけど編集など作業をするには画面サイズが足りない、、、。
こういった理由もあり、11インチクラスの iPad Pro、iPad Air、無印iPad の3機種の中で選ばれる方が多いのですが、それぞれの違いを購入前に確認しておくことで利用用途や目的に合う機種を選ぶことができます。
これからiPadを初めて購入・利用したいと考えている方もこのサイズから始めることがおすすめですし、無駄な出費をすることなく、余った資金を別のApple製品の購入資金に充てることも可能です。
今回はiPad Pro、iPad Air、無印iPadの3機種を比較して購入前の機種選びの参考になる様に纏めてみました。
数例ですが、利用用途でのベスト機種もご紹介します。
スペック比較
最初にスペックの違いを比べてみます。
大きな違いはこの5つ +α
先程の比較表で大きく異なる点で購入する決め手となる違いはこの5つでしょう。
・搭載チップ
・対応するAppleペンシル
・搭載スピーカー
・認証システム
この違いをそれぞれみてみましょう。
ディスプレイ

ProMotionテクノロジー搭載の iPad Pro 引用 : Apple
ディスプレイサイズは3機種とも見比べなければ表示領域に差を感じることはないでしょう。
最も普及している10〜11インチの画面サイズがどのメーカーも主力となっている為、iPadと言えばこのサイズ!タブレットと言えばこのサイズ!です。
ここでの大きな違いは、iPad Pro11インチとiPad Air5は「フルラミネーションディスプレイ」と「反射防止コーティング」対応ですが、無印iPadは非対応な点です。
「フルラミネーションディスプレイ」非対応の無印iPadはAppleペンシルや指で画面タッチ・操作する際、指やAppleペンシルが画面から浮いた様に感じる為に違和感を覚える方も多いかもしれません。
あと「反射防止コーティング」は屋外で利用する際や室内灯のもとで利用する際など写りこみの差が大きく違います。
それと、iPad Proには「ProMotionテクノロジー」が搭載されています。
「ProMotionテクノロジー」とは、1秒間に画面を120回更新する機能です。
無印iPadやiPad Air5は1秒間に60回の画面更新ですから、iPad Proは倍の画面更新になります。
動きの速いスポーツ観戦やゲーム、またイラストの描画の際に画面の動きがより滑らかになり、違いが現れます。
iPadでこうしたタスクをされない方は「ProMotionテクノロジー」搭載を理由にiPad Proを選択する必要はないでしょう。
私もiPad Pro10.5インチで体感しておりますが、一般的な利用では「無くても困らない」機能の一つではあります。
搭載チップ

2022年10月発売の iPad Pro に搭載された M2チップ 引用 : Apple
これも大きく違うスペックの一つでもあります。
今回リプレイスされたiPad Proには「M2チップ」、iPad Air5に搭載の「M1チップ」は性能面で頭一つ抜け出しています。
iPadを動かしているOSの「iPadOS」ですが、2022年11月現在の最新iPadOS16はiPad Airは第3世代以降、iPadは第5世代以降、11インチ iPad Proは全モデルに対応しています。
機種というよりも搭載チップに対応するiPadOSですので、A12 Bionic 搭載のiPad Air 第2世代が最新の iPadOS16対応を考えると、無印iPad 第10世代の「A14 Bionic」も暫くは最新のiPadOSに対応すると予測できます。
最新の搭載チップは魅力ではありますが、そのiPadの使用期間がどれくらいかが選択の決め手になる要因にはなりそうにありません。
対応するAppleペンシル

個人的にはこの対応するAppleペンシルの差は大きいと感じます。
iPad ProとiPad AirはAppleペンシル第2世代の利用になります。
Appleペンシル第2世代の最大の魅力は、iPad本体へマグネット装着が可能で充電・ペアリングが可能な点です。
本体装着可能なことで、利用したいときに直ぐ利用可能であり、また充電不足により利用できないといったデメリットが無くなります。
一方、iPad 第10世代でAppleペンシル第1世代の充電・ペアリングには、iPadのUSB-C端子からUSB-Cケーブルにアダプタを挿して充電・ペアリングの必要があり、少し面倒ではあります。
Appleペンシルは文字や絵を描くだけでなくiPadの操作も可能ですし、直接画面に触れないので指紋や汚れの付着も抑えられます。
そして、ちょっとしたメモもiPadで出来ますし、そのメモをiPhoneと同期できるのもiPadの魅力の一つです。
今、AppleペンシルはiPadの必需品となっていますので、本体装着可能なAppleペンシル第2世代は魅力です。
搭載スピーカー
これには大きな違いがあります。
横向き状態でiPad Proは左右合計4スピーカー、iPad Air 第5世代とiPad 第10世代は左右合計2スピーカーとなっており、動画視聴など横向きでの利用の際の臨場感が全く違ってきます。
特に、iPad Proの左右それぞれに2つづつ配置されているスピーカーの音質は素晴らしく、迫力あるサウンドを体感できます。
最近はワイヤレスイヤホンを利用される方が増えてきていますので、その場合はスピーカーの音質や搭載箇所が検討材料になることはないでしょう。
認証システム
iPad Proは 「Face ID」、無印iPadとiPad Airは「Touch ID」です。
マスクをする機会の多い今では「Touch ID」の方が便利ではありますが、1人室内で利用する上では「Touch ID」よりも「Face ID」の方が便利です。
全機種フロントカメラがセンターフレーム対応だが
全てのiPadに12MPフロントカメラとセンターフレーム機能が搭載されたことにより、どの機種もビデオ通話の際に画面の中心に自分を配置することが可能になりました。
ただ、iPad 第10世代のフロントカメラは横向きにした際の上部(長辺)に搭載されましたので、通話相手に映るこちらの視線のズレが小さくなるでしょう。
このことは大きな変化だと感じます。
利用用途によるベスト機種

これらの機能を基に利用用途によるiPadの機種選び例を2つご紹介します。
初めてiPadを利用・購入する方には!
2022 Apple 10.9インチiPad (Wi-Fi, 64GB) – ブルー (第10世代)
この無印iPadがおすすめです。
Web閲覧や動画視聴・ネットショッピングやkindleなどでの読書など、iPadを利用しての性能には全く問題なく、iPad購入後の利用用途アンケート結果をみてもiPadの性能差による無印iPadの選択でも問題ありません。

【図12 利用目的(購入前後別)(複数回答)】 価格.comより引用
また、万が一iPadの便利さなどを体感出来ず利用しなくなったことを考えると、一番お求めやすい無印iPadから始めることが一番なのではないかと思います。
そして、iPadを利用してみて「iPadを使ってもっとこうした利用をしたい!」などiPadの便利さを感じてからiPadのグレードアップをされても遅くないと思います。
また、普段利用するiPadですから、「見た目」も重要だと思います。

4色展開となった iPad 第10世代 引用 : Apple
今回のリプレイスで無印iPad もカラーラインナップが豊富になり、「選ぶ楽しみ」や「使う喜び」の様な「満足感」も得られます。
iPad Airのカラーに引かれて購入される方も多いので、iPad Air 第5世代のブルーやパープルなどのカラーに「一目惚れ」したのであれば、iPad Air 第5世代をおすすめします。

シックなカラーが魅力の iPad Air 第5世代 引用 : Apple
お気に入りの機種を購入するとそれだけ利用頻度も上がりますし、使いこなせる日も早く来るでしょう。
子供の成長など撮影した記録を編集するなら!

M1チップ搭載の iPad Air 第5世代 引用 : Apple
お子さんの成長記録やペットの動画撮影などを頻繁に行う予定のある方には、iPad Air 第5世代のストレージ容量256GBがおすすめです。
2022 Apple iPad Air (Wi-Fi, 64GB) – ブルー (第5世代)
動画撮影・編集すると大容量のストレージが必要になり、万が一 iPad の容量不足になってもUSB-C搭載のiPad Airなら、簡単に外付けSSDやHDDへファイルを移動することが可能です。
iPhoneで撮影した動画をAirDropでiPadへ転送、大画面のiPadなら編集作業もiPhoneよりはしやすいですし、ミラーレスカメラやアクションカメラなどで撮影したファイルもWi-Fiなどで転送以外にも、USB-Cケーブルなどで転送することも可能です。
これからは動画の編集・保存などファイル容量の多いクリエイティブなタスクを実行する機会が増えると思いますし、そうしたタスクをより軽快に実行できる様な機種が発表されていますので、今動画の編集機会が少なくてもこれからはそうした機会が増えることを前提に機種選びをするのも重要かもしれません。
iPad 第10世代もUSB-C搭載になりましたが、転送速度がiPad Airよりも遅いです。
そこだけ気にならなければ、iPad 第10世代でも問題ないでしょう。
iPad Pro 11インチ第3世代も狙い目!
また、ストレージ容量が多数用意されている iPad Pro 11インチの第3世代も魅力です。
現行iPad Proモデルは高額ですが、これからiPadを利用してクリエイティブなタスクもこなしていきたいと考えているなら、M1搭載 iPad Pro 11インチの整備済製品を含めた中古品もおすすめです。
機種価格が高いですが、長期で利用するならお得になることもあります。
2022 Apple 11インチiPad Pro (Wi-Fi, 256GB) – スペースグレイ (第4世代)
最初は無印iPad、その後グレードアップがおすすめ!
この記事を閲覧されている方は、これからiPadを使い始める方が多いと思います。
初めてのiPadとしては「無印iPad」がおすすめです。
出来ることは一緒ですし、最初はWeb閲覧や動画視聴、Amazonなどのネットショッピングが主な利用用途になると思います。
こうした利用では、高額なiPad Proと比較してもその差を体感することが出来ませんし、万が一iPadが自分に合わないと感じた時も無駄を最小限に抑えられるでしょう。
簡単な動画編集もiMovieで編集可能ですし、iPadの便利さや快適さを体感して、もっとiPadを利用して色々なことをiPadでしてみたいとなってから、iPad AirやiPad Proにグレードアップすることをおすすめします。
※カラーが気に入ったらiPad Airを購入されることをおすすめします。
iPadは、あなたのfor Better Lifeの必需品となることでしょう。



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