2023年はiPadの新型登場が無い珍しい年でしたが、2024年5月iPad ProとiPad Airの新型がそれぞれ発売されました。
多くの方にとって、iPad Proが性能も価格も高すぎると感じている中で、iPad Airは一般的な利用での最高スペックのiPadと言える内容でもあります。
今回は、そのiPad Airに追加された13インチと11インチを比較し、2機種の仕様の違いを比べてみます。同時に、M2 iPad AirとM1 iPad Airの違いも比較し、総合的に判断して購入検討している方にとってどちらが最適かについても考えてみます。
M2 iPad Air 13インチと11インチを比較
2024年5月に発売のM2チップ搭載 iPad Air 13インチと11インチの大きな違いは、
- ディスプレイサイズ
- スピーカー性能
- 価格
この3点だけです。
単純に「ディスプレイサイズが大きい13インチが欲しい!」という方は、iPad Air 11インチより機能的に劣っている点はないので、安心して購入することが可能です。
同時に、11インチを望んでいる方は「スピーカー性能」が違うだけですので、こちらも安心して購入可能です。
ディスプレイサイズ
これまでは13インチディスプレイを望む場合、iPad Proを選択するしかなく、ハイスペックな性能は必要ないのに高額なiPad Proを購入するしかありませんでした。
そして今回、iPad Airに13インチが追加されたことにより、iPad Proを選択するよりも費用を抑えて13インチのiPadを利用できる環境が整いました。
Split ViewやSlide Over、そしてステージマネージャを利用される方にとっては大画面は必需品でもあり、大学生などノートとしてiPadを利用する場合もディスプレイが大きい方が有利です。
Wi-Fiモデルの128GBなら128,800円で購入することが可能で、M4 iPad Proの256GB,Wi-Fiモデルの218,800円との価格差90,000円は、非常に大きな差と感じるでしょう。
スピーカー性能
M2 iPad Airの13インチと11インチの機能の違いとして、搭載スピーカーがあります。どちらも横向きステレオスピーカーなのですが、iPad Air 13インチは低音が2倍となっています。
ただ、今はAirPodsなどワイヤレスイヤホンを利用する方が多いので、あまりiPad Air本体のスピーカーから音を出す機会は少なく、購入する際の決め手の一つになるとは考えにくいとも思います。
価格
iPad Air 13インチと11インチの違いとして、価格があります。
同じストレージ容量なら、iPad Air 13インチの方が30,000円高額になりますが、大きなディスプレイを必要とする場合、この30,000円の価格差はそれ程大きく感じないのではないでしょうか。
M2 iPad Air 11インチの価格や詳細はこちら
次は、M2 iPad AirとM1 iPad Airを比較します。今購入を検討している方は要チェックです。
M2 iPad AirとM1 iPad Airを比較|大きな違いはここ!
M2 iPad AirとM1 iPad Airの違いは、次の箇所になります。
- 搭載チップ(GPUコア数)
- フロントカメラ搭載位置とƒ値
- 対応するApple Pencil
- ストレージ容量のラインナップ
- ワイヤレス通信方式(Wi-Fi,Bluetooth)
- M2 iPad Airはnano-SIM非対応(eSIMのみ)
この違いの中で大きな違いは、上から4つの
- 搭載チップ(GPUコア数とメモリ帯域幅の増-)
- フロントカメラ搭載位置とƒ値
- 対応するApple Pencil
- ストレージ容量のラインナップ
でしょう。それぞれについて、簡単に解説していきます。
搭載チップ(GPUコア数)
まずは搭載チップがこれまでのM1からM2チップへ進化した点です。性能的には充分なM1チップです。CPUのコア数は同じ「4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU」ですが、M1の「8コアGPU」に対して1コア多い「9コアGPU」を搭載しています。また、「100GB/sのメモリ帯域幅」もM2チップの特徴であり、帯域幅が広いほど、大量のデータを迅速に伝達することが可能で、処理速度を早めることにも繋がります。
この機能の最も恩恵を受けるタスクの代表が、「動画編集」でしょう。iPhoneで撮影した動画をiPadへAirDropで転送し、iPadの大画面で動画編集する際、特に4Kの動画ファイルなど容量の多いデータを処理する際に威力を発揮してくれます。
フルHDで撮影したファイルではそれ程体感差を感じることもないですし、4Kの動画ファイルも余程容量が大きい(撮影時間の長い)ものでなければ、それ程体感差は感じません。
容量の大きいファイルを扱うタスクを頻繁にする「プロ」の方以外は、M1でも充分満足できる性能でもあります。
フロントカメラ搭載位置とƒ値
「嬉しい進化」の一つとして、フロントカメラの搭載位置があります。
iPad 第10世代で横向き位置で上部へ配置換えとなったフロントカメラですが、ビデオ通話やオンライン会議などにiPadを使用する場合、このフロントカメラの位置により視点のズレが解消されます。
また、フロントカメラのƒ値がM1 iPad Airの「ƒ/2.4」からM2 iPad Airは「ƒ/2」へと光を取り込む量が多くなり、より明るい撮影が可能になります。
今後益々ビデオ通話の機会が増えることが予想されますので、このスペックアップは目立たないが後々その進化を喜ぶ機会も出てくる筈です。
対応するApple Pencil
これも大きな違いになりますが、これまでiPad Airで利用していたApple Pencil 第2世代がM2 iPad Airでは利用できなくなり、その代わりとして「Apple Pencil Pro」への対応となりました。
利用可能な機能が増えた「Apple Pencil Pro」ですが、Apple Pencil 第2世代からの買い替えが必要となり、初期費用増加の要因にもなってしまいます。
また、「Apple Pencil USB-C」にも対応しており、Apple Pencilの機能をそれ程多くは必要ない方は、「Apple Pencil USB-C」を選択したり、サードパーティ製のスタイラスペンの利用でも充分満足できるでしょう。

ストレージ容量のラインナップ
ストレージ容量の選択肢が増えたことも、M2 Pad Airの嬉しい仕様の一つでしょう。
これまでは、64GBと256GBの2種類からしか選ぶことが出来ず、「帯に短し襷に長し」と感じた方も多かったかもしれません。iCloudを上手に利用することができれば問題ないのですが、iPadビギナーの方やiPhoneやMacと併用してなく、iPad単体で利用するにはiCloudの追加契約も躊躇しがちです。
最低容量が128GBからとなったことで、64GBでは不安に感じた方も安心できることでしょう。また、256GBで不足しそうな方は512GBもラインナップに加わったことも嬉しい進化の一つでもあります。
殆どの方は、M1 iPad Airで満足できますが…
M2 iPad AirとM1 iPad Airの性能面・機能面を比較しましたが、殆どの方はM1 iPad Airの性能で充分に満足できるでしょう。
ただ、ストレージ容量の面で、128GBが追加されたM2 iPad Airは魅力です。M1 iPad Airは最低容量の64GBと256GBの2ラインナップになり、iCloudを上手に利用することが可能ならば64GBでも良いのですが、iPad Air単体で各種ファイルを管理するには少し少なく、256GBでは容量が余りすぎる方も多いでしょう。
そんな中、M2 iPad Airは最低容量が128GBになり、余裕を確保するちょうど良い容量と言えます。
128GBで万が一不足した場合は、USB-C経由で外付けSSDにファイルを移したり、iCloudの追加容量を契約して上手に利用することで、購入の際の費用を抑えることが可能です。
特に、iPhoneやMacと一緒にiPadを利用する方には、iCloudを上手に利用することをおすすめします。どのデバイスからもファイルへアクセスすることが可能になり、各デバイスのストレージ使用容量を抑えることにも繋がります。
「連係機能」の有効活用がApple製品の最大の魅力なのです。
M2 iPad Air 128GBの価格や詳細、ユーザーレビューはこちら

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