M2チップを搭載したiPad Airが登場し、多くのAppleファンやテクノロジー愛好者の注目を集めています。しかし、「旧型iPad Air」と比較して、実際にどのような進化を遂げたのでしょうか?
先日最新のM2 iPad Airに触れる機会があり、しばらく利用した感想を含めて新旧のiPad Airとの違いを比べてみます。最新のM2 iPad Airと旧型モデルの違いを詳しく比較し、パフォーマンス、デザイン、機能、価格などの観点からどちらが最適な選択かを解説します。
新しいiPadを検討している方や、アップグレードを迷っている方必見の内容です。
無印のiPadよりもディスプレイ性能に秀でており、iPad Pro程の性能を必要としない方にとって、iPad Airは最高のデバイスになるでしょう。
複数回にわたるこの記事を読むことで、M2 iPad Airの進化とその魅力を理解し、自分に最適なモデルを見つける手助けになるでしょう。
初回は、iPad Airの新旧比較から、進化ポイントや基本的なスペックを比べてみます。
また、2025年に最新の「iPad Air(M3)」が発売されましたが、旧型との比較はM2搭載iPad Airと同様に考えて頂いて大丈夫です。
iPad Air(M3)が登場した今、お得にM2 iPad Airを購入できるチャンスでもあります。

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新旧比較|最新のM2 iPad Airの大きな進化はこの5つ
2024年新しくなったM2チップ搭載 iPad Airと、M1搭載 iPad AirやA14 Bionic搭載 iPad Air 第4世代との大きな違いは次の5つです。
- 搭載チップの違い
- フロントカメラの搭載箇所
- ストレージ容量の選択肢が増えた
- Apple Pencil Proのホバーが利用可能
- セルラーモデルはeSIMのみ利用可能
他にもM2 iPad AirはWi-Fi 6E対応など細かい点はありますが、個人的にはこの5つが大きな違いと感じます。これは、最新のiPad Air(M3)も同様です。
フロントカメラの搭載箇所が、横向きの状態で上部へ移動したことによりビデオ通話でカメラを見やすくなり、ストレージの最小容量が64GBだった旧モデルから最小でも128GBを選択できることにより、残量をこれまでの様に気にしすぎることも少なくなるでしょう。また、旧型から買い替えの場合にセルラーモデルを選択する際、eSIMのみ対応という点も注意すべきところでしょう。
それでは、新型と旧型の基本スペックから比較していきます。
M2 iPad Airと旧型iPad Airの基本スペック比較
最新のM2 iPad Airと旧型iPad Airの基本スペックを徹底比較します。Appleの新しいM2チップはどれほどの性能向上をもたらしたのか、ディスプレイ、カメラ、バッテリーなど、各種ハードウェアの違いを詳しく見ていきましょう。
この章では、M2 iPad Airと旧型iPad Airの基本スペックを比較することで、それぞれのモデルがどのようなユーザーに最適かを明らかにします。新しいiPadの購入を検討している方や、旧型モデルからのアップグレードを考えている方にとって必見の情報をお届けします。
M2チップの性能向上

引用 : Apple
Appleの最新M2チップは、旧型iPad Airに搭載されていたA14 BionicチップやM1チップと比較して、特にA14 Bionicから大幅な性能向上を実現しています。このセクションでは、M2チップの主要な技術的改良点と、それが実際の使用感にどのように影響するかについて詳しく解説します。
- CPUパフォーマンスの向上
M2チップは、8コアCPUを搭載し、1世代前のチップに比べて15%の高速化を実現しています。この改良により、複数のアプリケーションを同時に実行するマルチタスキングや、重い処理が必要な作業(例えば、4Kビデオ編集や高解像度の画像処理)でもスムーズに動作します。 - GPUパフォーマンスの向上
M2チップには、9コアのGPUが組み込まれており、グラフィック性能が最大25%向上しています。これにより、高品質のグラフィックスを必要とするゲームや、AR(拡張現実)アプリケーションの使用がより快適になり、ビジュアルコンテンツのレンダリングがさらにスムーズになります。 - ニューラルエンジンの強化
M2チップは16コアのニューラルエンジンを搭載し、機械学習(ML)タスクの処理速度が最大40%向上しています。これにより、写真の自動編集、音声認識、リアルタイム翻訳など、AIを活用した機能がさらに高性能になり、ユーザー体験が大幅に向上します。毎秒15.8兆回の演算処理は伊達じゃありません。 - メモリ帯域幅の拡大
M2チップは、メモリ帯域幅が50%拡大し、より迅速なデータアクセスを可能にします。これにより、大量のデータを扱うアプリケーションや、複数のアプリケーションを同時に利用するシナリオでのパフォーマンスが大幅に向上します。 - エネルギー効率の改善
M2チップは、性能向上と同時にエネルギー効率も改善されています。これにより、バッテリー寿命が延び、長時間の使用でもデバイスの発熱を抑えながら高性能を維持します。
結論
M2チップの性能向上は、iPad Airのユーザー体験を大幅に向上させます。より高速な処理能力、優れたグラフィック性能、強化されたAI機能、迅速なメモリアクセス、そして優れたエネルギー効率により、新しいM2 iPad Airは、旧型モデルに比べて一歩先を行くデバイスとなっています。これらの改良点により、プロフェッショナルなクリエイティブ作業から日常のタスクまで、幅広い用途での利便性が向上しています。
GPUを利用する機会が少ない方、簡単に言えば動画や写真の編集、3Dモデリングなどクリエイティブなタスクを行う機会がない方にとって、9コアGPUや拡大されたメモリ帯域幅などのM2 iPad Airのスペックは不要と言えるかもしれません。
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ディスプレイの違い

引用 : Apple
M2 iPad Airと旧型iPad Airのディスプレイにはいくつかの重要な違いがあります。このセクションでは、ディスプレイの技術的な進化とそれがユーザー体験に与える影響について詳しく解説します。
- ディスプレイサイズと解像度
両モデルとも、11インチ(10.9インチ)のLiquid Retinaディスプレイを採用しています。
旧型iPad Air
2360 x 1640ピクセルの解像度を持ち、264ピクセル毎インチ(ppi)のピクセル密度を提供します。
M2 iPad Air
同様に2360 x 1640ピクセルの解像度を持ち、鮮明な表示と精細な画像品質が実現されています。 - 輝度と色再現性
輝度と色再現性は、特に映像や写真を扱う際に重要な要素です。
旧型iPad Air
最大500ニトの輝度を提供し、広色域(P3)をサポートしています。
M2 iPad Air
同じく最大500ニトの輝度や広色域(P3)をサポートしています。13インチは最大600ニトの輝度とより明るい表示を可能にし、映像コンテンツやゲームの視覚体験がさらに豊かになっています。 - リフレッシュレート
リフレッシュレートは、画面の滑らかさに影響を与える重要な要素です。
旧型iPad Air
60Hzのリフレッシュレートを持ち、一般的な使用には十分な滑らかさを提供します。
M2 iPad Air
60Hzのリフレッシュレートを維持していますが、タッチ操作やApple Pencil Proでのホバー対応など、入力がより直感的に利用することが可能です。 - 反射防止コーティング
反射防止コーティングは、明るい環境下での視認性を高めます。
旧型iPad Air
反射防止コーティングを施しており、明るい環境でも画面が見やすいようになっています。
M2 iPad Air
これまで同様に反射防止コーティングが施されており、直射日光下や明るい照明の下でも視認性が良いです。 - タッチ感度とApple Pencilの互換性
タッチ感度とApple Pencilの互換性も重要なポイントです。
旧型iPad Air
Apple Pencil(第2世代)に対応しており、滑らかな筆記と描画が可能です。
M2 iPad Air
Apple Pencil(第2世代)には対応せず、Apple Pencil Proに対応していますが、M2チップとの組み合わせによりホバー機能が利用できたり、レイテンシーがさらに低減され、より自然でリアルタイムな描画が可能です。Apple Pencil USB-Cにも対応しています。
結論
M2 iPad Airのディスプレイは、旧型iPad Airと同じLiquid Retinaディスプレイを採用しつつも、色再現性、輝度、反射防止コーティング、タッチ感度などの点でも充分な仕様となっています。これにより、映像視聴、ゲーム、クリエイティブ作業など、さまざまなシーンでのユーザー体験が向上しています。
iPad Proに搭載の「Pro Motioinテクノロジー」には非対応ですが、一般的な利用で不満を感じることのないディスプレイは継承されています。
最新の13インチ iPad Air(M3)の詳細やユーザーレビューはこちら
カメラ機能の進化

引用 : Apple
最新のM2 iPad Airは、旧型iPad Airと比較してカメラ機能が進化しています。このセクションでは、カメラのハードウェアとソフトウェアの改良点、それがユーザー体験に与える影響について詳しく解説します。
- フロントカメラの配置変更と性能向上
フロントカメラは、ビデオ通話やセルフィー撮影において重要な役割を果たします。
旧型iPad Air
iPad Air 第4世代は7MPのフロントカメラを搭載し、1080p HDビデオ録画が可能です。
M2 iPad Air
このモデルから、フロントカメラが横向き時に画面上部中央へ配置され、ビデオ会議などで利用しやすくなりました。12MPの超広角フロントカメラを搭載し、M1 iPad Air同様にセンターフレーム機能をサポートします。センターフレームは、ユーザーがカメラの前で動いても自動的にフレーム内に収める機能で、ビデオ通話や録画中により自然な体験を提供します。また、より高解像度のセルフィーやビデオが撮影可能です。 - リアカメラの性能向上
リアカメラは、写真やビデオの撮影において重要です。
旧型iPad Air
12MPの広角カメラを搭載し、4Kビデオ録画、スマートHDR、Live Photosなどをサポートしています。
M2 iPad Air
旧型と同様に12MPの広角カメラを搭載していますが、M2チップの搭載によりスマートHDR 4が追加され、より詳細で色彩豊かな写真を撮影できます。また、4Kビデオ録画においても、iPad Air 第4世代より高いダイナミックレンジと低照度性能が向上しています。 - ビデオ撮影機能の強化
ビデオ撮影は、両モデルで可能ですが、M2 iPad Airにはいくつかの強化点があります。
旧型iPad Air
M1 iPad Airは、 4Kビデオ録画(24fps、25fps、30fpsまたは60fps)に加え、1080p HDビデオ録画(25fps、30fpsまたは60fps)に対応しています。iPad Air 第4世代は、1080p HDビデオ撮影は60fpsのみです。
M2 iPad Air
M1 iPad Air同様、4Kビデオ録画(24fps、25fps、30fpsまたは60fps)に加え、1080p HDビデオ録画(25fps、30fpsまたは60fps)に対応しています。
結論
M2 iPad Airのカメラ機能は、旧型モデルに比べて僅かではありますが進化しています。特に、フロントカメラの配置箇所やスマートHDR 4の対応などが注目されます。これらの改良により、ビデオ通話、セルフィー撮影、写真撮影、ビデオ撮影など、さまざまなシーンでのユーザー体験が向上し、より高品質なコンテンツを簡単に作成できるようになっています。
iPad AirでWeb会議やビデオ通話などをする方で、動画編集などクリエイティブな利用も予定している方は、ストレージ容量ラインナップの豊富なM2 iPad Airはおすすめの機種と言えます。
次回は、「デザインとビルドの違い」について解説していきます。

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