「同じM1搭載のiPad Air 第5世代とiPad Pro、選ぶ基準がわからない、、、」
最近知人からこのような質問がありました。
iPad Air 第5世代がM1搭載のiPad Airとなったことで、同じM1ならiPad Proの方がいいかもと感じる方も多いのではないでしょうか。
ラインナップが豊富なことは良いことですが、迷う原因にもなるでしょう。
2024年、iPad Air(M2)やiPad Pro(M4)が発売された今、整備済製品や中古の良品のiPad Air(M1)やiPad Pro(M1)の購入を検討されている方も多いです。
iPadの利用用途などにもよりますが、今回は「M1搭載iPad」の3機種に絞り、どのiPadがどういった利用用途に最適かについてみていきたいと思います。
M1搭載iPad AirとiPad Pro|どちらが最適か比較

Appleホームページより引用
最初に結論から言いますが、ほとんどの方にはiPad Air(M1)でも充分過ぎる性能です。
リプレイス前のiPad Air 第4世代を利用している筆者ですが、搭載している「A14 Bionic」チップは非常に高性能で4K動画編集も可能な機種であり、その後継機であるiPad Air(M1)にiPad Proと同じ「M1」チップを搭載を搭載してきたことには、驚きとともに正直iPadにそこまで必要か!?といった疑問さえ感じました。
しかし、2020年発売のMacBook AirにもMacBook Proと同じ「M1」を搭載しているのですから、iPad Air 第5世代にiPad Proと同じM1チップを搭載しても不思議ではないという考え方もあります。
これまでのiPad Air 第4世代とiPad Proとの比較とは少し違ってきていますので、それぞれの機種の性能面での違いを改めてみてみましょう。
性能比較
iPad Air 第5世代とiPad Pro11インチ / 12.9インチの性能面で違いのある箇所を表にまとめました。
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| カラー | スペースグレイ スターライト ピンク パープル ブルー | スペースグレイ シルバー | スペースグレイ シルバー |
| 発売年月 | 2022年3月 | 2021年5月 | 2021年5月 |
| ディスプレイサイズ | 10.9インチ | 11インチ | 12.9インチ |
| ProMotionテクノロジー | × | 〇 | 〇 |
| ディスプレイ | Liquid Retina | Liquid Retina | Liquid Retina XDR |
| 起動 | 電源ボタンTouch ID | Face ID | Face ID |
| RAM | 8GB | 8GBまたは16GB | 8GBまたは16GB |
| 端子(充電) | USB-C | Thunderbolt / USB 4ポート | Thunderbolt / USB 4ポート |
| メインカメラ | 12MP広角カメラ | 12MP広角カメラと10MP超広角カメラ | 12MP広角カメラと10MP超広角カメラ |
| フラッシュ | — | より明るいTrue Toneフラッシュ | より明るいTrue Toneフラッシュ |
| LiDARスキャナ | ー | 搭載 | 搭載 |
| アニ文字とミー文字 | ー | 対応 | 対応 |
| スピーカー | 2(上下) | 4 | 4 |
| 高さ | 247.6mm | 247.6mm | 280.6mm |
| 幅 | 178.5mm | 178.5mm | 214.9mm |
| 厚さ | 6.1mm | 5.9mm | 6.4mm |
| 重量(Wi-Fiモデル) | 461g | 466g | 682g |
| 価格(Wi-Fiモデル・Appleストア税込価格)※Appleストア販売時の価格 | |||
| 64GB | ¥74,800 | ー | ー |
| 128GB | ー | ¥94,800 | ¥129,800 |
| 256GB | ¥92,800 | ¥106,800 | ¥141,800 |
| 512GB | ー | ¥130,800 | ¥165,800 |
| 1TB | ー | ¥178,800 | ¥213,800 |
| 2TB | ー | ¥226,800 | ¥261,800 |
| 価格(Wi-Fi+Cellularモデル・Appleストア税込価格)※Appleストア販売時の価格 | |||
| 64GB | ¥92,800 | ー | ー |
| 128GB | ー | ¥112,800 | ¥147,800 |
| 256GB | ¥110,800 | ¥124,800 | ¥159,800 |
| 512GB | ー | ¥148,800 | ¥183,800 |
| 1TB | ー | ¥196,800 | ¥231,800 |
| 2TB | ー | ¥244,800 | ¥279,800 |
この違いを基に、どのiPadが最適かについてみてみましょう。
基本的な性能は同じ「M1」

Appleホームページより引用
3機種とも搭載しているチップは、現在iPadに搭載されている最高性能の「M1チップ」を搭載していて、基本的な性能は同じになります。
この性能から目的に合った機種を選択するとなると、
- ほとんどの方に最適な iPad Air(M1)
- 主にデザインアプリなどクリエイティブ利用のiPad Pro(M1)12.9インチ
- クリエイティブ利用で自宅以外でも利用なら、携帯しやすいiPad Pro(M1)11インチ
こういった利用用途で比較検討すると、わかりやすいかと思います。
iPad Air(M1)は殆どの方にとって最高スペックのiPad!
1番最初にも記載しました通りですが、やはり殆どの方にはiPad Air(M1)で充分満足できる内容となっています。
上記の表が3機種の性能面での違いになりますので、個別にみてみたいと思います。
まずディスプレイサイズですが、 iPad Pro(M1)12.9インチとは表示領域が大きく違いますので、この中で最も大きな違いと言っても良いでしょう。
大きな12.9インチのディスプレイは、動画視聴やクリエイティブなタスクをこなす際などには当然ですが非常に有利になります。
Split ViewやSlide Overなど、マルチタスク機能を利用する上でも、12.9インチの方が断然使いやすいです。
ただ、iPad Air(M1)は461g、iPad Pro(M1)12.9インチは682gと重量の差が221gあります。
マンガ単行本1冊がおよそ200gですので、その1.1倍重いiPadを手にWEBブラウジングをすることを想定すると、毎日利用する上では結構大変ではないかと思います。
今最も普及しているiPadのディスプレイサイズは、無印iPadやiPad Air、iPad Pro11インチの 11インチクラスですので、iPadとして利用する上では 11インチクラスで必要充分とも言えるでしょう。
これから記載する「本格的なクリエイティブ利用」での頻度が少ないのであれば、迷わずiPad Air(M1)を選ばれることをおすすめします。

Appleホームページより引用
そして、iPad Air(M1)はカラーバリエーションも豊富です。
気に入ったカラーがあり、その iPad Air(M1)を購入することで利用頻度が上がり、その結果iPadの操作方法や知識も早く身に付くなどメリットは多数あります。
iPad Air 第4世代でもカラーが気に入って購入された方は非常に多くいますし、iPad 購入後の利用用途の調査結果としても「インプット主体」、CGや動画編集などのクリエイティブなタスクよりも閲覧主体の利用がほとんどという結果もあります。
こうした理由から、ほとんどの方にはiPad Air(M1)がおすすめであり、iPad Air(M1)で充分満足できます。
デザインアプリを頻繁に利用するなら、iPad Pro12.9㌅が最適!

今iPadの周辺機器で最も人気があり、便利なのが「Apple Pencil」です。
この3機種はともに「Apple Pencil 第2世代」に対応しており、iPad本体へのマグネット装着で充電・ペアリング可能という点でも共通しております。
このApple Pencil 第2世代を利用する目的は、メモ作成、iPadの操作など多数ありますが、その中でもiPadでデザイン作成として利用する上では、iPad Pro(M1)12.9インチは非常に利用しやすい機種でもあります。
その理由として、
- 12.9インチの大画面
- ProMotionテクノロジーによる滑らかな書き心地
- ストレージ容量の豊富さ
があります。
デザイン関係のアプリ利用が多い方、特にそれを仕事とされている方にはiPad Pro(M1)12.9インチは必需品でしょう。
11インチよりも当然作業しやすいですので、細部まで表現するには最適です。
そして、iPad Proには「ProMotionテクノロジー」が搭載されています。
iPadは通常1秒間に60回画面を書き換えるのですが、ProMotionテクノロジー搭載のiPad Pro(M1)11 / 12.9インチは120回画面を書き換えます。
紙を捲り動かしているパラパラ動画をイメージしてみるとわかりやすいです。
1秒間に捲る枚数が多いほど見える動きは滑らかになります。
iPad Proは、他のiPadよりも画面の更新回数が多いので、動きが滑らかになっています。

そして、Apple Pencilを利用した際の筆跡の追随も、他のiPadよりも遅れが少ないのが特徴です。
メモなどで文字を書く際にはそれ程その差は重要ではありませんが、Apple Pencilで描くデザインとなると直接描画に影響してくるでしょう。

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そして、iPad Proはストレージ容量の豊富さもその魅力の一つです。
デザインやイラスト系のアプリを利用したファイルは案外ファイル容量の大きいものが多く、ストレージ容量を圧迫するかもしれません。
当然、iPadの中にはそれ以外に動画も保存するかもしれないですし、動画も4K撮影したものは1080P HD撮影の動画よりもファイル容量は大きくなります。
この3機種ともUSB-C(iPad Pro はThunderbolt / USB 4対応)端子搭載ですので、外付けSSDなどにファイルを保存し直すのも簡単ですが、なるべくなら512GBは最低欲しいところです。
こうした理由により、デザイン系のアプリなどを頻繁に利用するのであれば、iPad Pro(M1)12.9インチが最も適した機種であると言えます。
マルチタスクでノート等を利用するなら、iPad Pro(M1)12.9㌅が有利!

数年前までiPadは、iPhoneと同じiOSで動いていました。
iPadOSに代わり最も進化した内容の一つが、マルチタスクでしょう。
画面左側でSafariを開き、画面右側で他のアプリを開くといったことが出来るようになり、iPadの可能性がこれまで以上に大きくなりました。
このマルチタスクの利用で、片側でノートアプリを利用するといった使い方をするにも、iPad Pro(M1)12.9インチは最適です。
理由は単純で、画面を2分割する為少しでもディスプレイサイズが大きい方が有利です。
ノートアプリ単体での利用ならば、11インチクラスのiPad Air(M1)でも充分なのですが、マルチタスクでの利用となると話しは変わってきます。
大画面の恩恵はこうしたところにあります。
本格的なクリエイティブなタスクを外出先でも利用するなら、iPad Pro(M1)11㌅!

iPad Pro(M1)12.9インチは、本格的なクリエイティブにピッタリのiPadであると、現状のラインナップでは言えるでしょう。
そんなiPad Proを外出先などでも利用したいのであれば、iPad Pro(M1)12.9インチよりも携帯性に優れたiPad Pro(M1)11インチがおすすめです。
iPad Air(M1)よりも少し価格は高いですが、「フルスペックのプロ仕様」であることには変わりありません(一部ディスプレイ性能を除く)。
ただ逆を言いますと、少し価格と機能を抑えた最高性能の「M1搭載機」である iPad Air(M1)もあると言う見方も出来るでしょう。

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閲覧主体の利用ならM1以外でも充分満足!
一般利用者のiPadの購入後の利用用途は「閲覧主体」がほとんどです。

価格.comより引用
このアンケート結果をみますと、iPad Air(M1)でもオーバースペックと言えます。
無印iPad 第9世代は閲覧主体に最適!

先ほどのアンケート結果にもありますように、一般利用者のiPad購入後に利用用途は「ハイスペック」を要するタスクではありません。
「普通に」iPadを利用されるのであれば、おすすめはiPad 第9世代若しくはiPad 第10世代になります。
2024年8月現在、iPad 第9世代はApple公式サイトのラインナップから外れ、iPad 第10世代が販売価格を下げてベースグレードとして販売されています。
性能的には充分なので、少し残念ではあります。
ただ、Amazonやヤマダウェブコムなどではまだ購入可能ですし、定価よりも値下げされた価格で販売されており、更にポイント増などもありますので、非常にお得です。
iPad Air 第4世代の整備済製品なども狙い目!

Appleホームページより引用
iPad Air(M1)の登場により、iPad Air 第4世代のApple認定整備済製品が多数掲載されています。
iPad Air 第4世代から iPad Air(M1)へ買い替えた方もいるので、こうした整備済製品でお気に入りのカラーとストレージ容量などが一致したなら、検討するのも一つの方法です。
整備済製品に関してはこちらの記事に詳しく掲載してあります。
「将来的にはクリエイティブ検討」も、Airがおすすめ!

Appleホームページより引用
「いつかは iPad をクリエイティブに活用してみたい!」
こうした将来を見据えても、iPad Air(M1)がおすすめです。
その理由は、「M1チップ搭載」にあります。
M1を搭載している iPad Air(M1)は処理能力を含めて「高性能」なiPadなのです。
Magic Keyboardの利用は便利だけど、、、

クリエイティブに活用出来るiPad Air(M1)やiPad Pro(M1)ですが、Appleから販売されているMagic Keyboardを利用してMacの様に利用したいと考えている方もいると思います。
最も軽量なiPad Air(M1)の重量が461g、iPad Air第5世代用のMagic Keyboardは約600g(公式には未発表)で、合計1kgを超える重さになります。
iPad Pro(M1)12.9インチにiPad Pro12.9用Magic Keyboardを装着すると、MacBook Airよりも重くなります。
「手軽に取り出せ利用出来る」というiPad本来の魅力を考えると、少し重量も価格も「重く」感じるのでは、、、。
MacBook Airと無印iPadを選ぶ方が実用的!
iPadでのクリエイティブ利用が少ないのであれば、MacBook Airと無印iPadと言う選択が最も実用的だとiPad利用歴10年超/Mac利用歴8年超である筆者の考えです。
iPadはあなたとともに for Better Life の重要なタスクを実行してくれるでしょう。

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