2024年10月、M4チップ搭載のMacが次々発表され、iMac、Mac mini、MacBook ProへM4をはじめとするM4チップファミリーが搭載され発売されました。
そして、2025年3月「MacBook Air(M4)」が登場して、デスクトップもラップトップも更に高性能なMacが揃いました。
お使いのMacからの買い替えや買い増し、またWindows PCをお使いの方でiPhoneを利用しているからMacの購入を検討されているなど、Macを既に利用している上級者の方以外、特に初めてMacを購入される方や久しぶりのMac購入を予定されている方の参考になる様に、Macヘビーユーザーの私がわかりやすく解説していきたいと思います。
また、iPhoneやiPadと合わせてMacを利用することにより得られるメリットなど、要所要所に参考記事を差し込んでありますので、そちらも参考にしてみてください。
今発売中のMacは6種類!一番簡単な選び方はこれ!

引用 : Apple
最初に2025年9月13日時点で、Apple公式ストアで発売されているMacの種類は
- MacBook Air
- MacBook Pro
- iMac
- Mac mini
- Mac Studio
- Mac Pro
の6種類になります。
性能的には、殆どの方にとって『MacBook Air』か『Mac mini』、『iMac』で充分満足でき、『MacBook Pro』や『Mac Studio』、『Mac Pro』はスペック的にも「Pro仕様」であり、仕事で高負荷を掛ける利用を頻繁にされる方や、拘りを持った趣味として「動画編集」や「3DCG」などのタスクを頻繁にされる方に必要なスペックを備えた「プロの為のMac」と言えます。
はじめに、Macの簡単な選び方を表にまとめました。


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新旧Macの性能比較
それでは、今発売されているMacの新旧性能比較をしていきます。
この性能比較は、これからMacを購入しようと検討されている方や、久しぶりにMacを導入しようと考えている方へ向けています。
Mac StudioやMac Proを検討されている方は、既にMacの知識がある上で購入を予定されている方と判断出来ますので、Mac StudioやMac Proの解説は割愛させて頂きます。
また、Apple認定整備済製品をはじめとする中古品購入の際にも、性能比較の参考にして貰えればと思います。
それでは 殆どの方にお勧めの機種である『MacBook Air』『Mac mini』『24インチ iMac』から比較し、最後にMacBook Proを比較していきます。
尚、当記事に記載してある価格は全て2025年3月時点の税込価格になります。
『MacBook Air』M4チップ搭載モデルと旧モデルの違い

引用 : Apple
2022年7月発売のM2 MacBook Airは、M1 MacBook Airの後継として登場しました。
M1 MacBook Airから性能的にも進化したM2 MacBook Airですが、デザインも新しくなり新色のミッドナイトとスターライトは人気もあります。
そして、20024年3月にM2 MacBook Airの後継機種として、M3 MacBook Airが発売されました。
外観やサイズ、カラーラインナップなどはM2 MacBook Airと同じで、新型チップのM3搭載、Wi-Fi 6E(802.11ax)など細かい箇所の改良を加えたモデルになります。
M2 MacBook Airで人気のミッドナイトやスターライトはM3 MacBook Airでも人気があります。特に指紋が目立ったM2 MacBook Airのミッドナイトですが、M3 MacBook Airは指紋が目立ちにくい処理をしてあり、更に人気も出ました。
カラーが気に入り購入することは結果として利用頻度が上がり、操作や機能など知識を早期習得することが出来ますので賛成です。
「デザインが良いからこの車が欲しい!」と同じ感覚です。
そして、MacBook Air(M4)では、新色の」「スカイブルー」が登場。ハイスペックなのに4色から選択できるMacBook Airの人気は、今後も継続するでしょう。

それでは性能・機能面を見てみましょう。
性能面・機能面をチェック

M3 MacBook Air 引用 : Apple
最新のM4及びM3・M2 MacBook Airを比較し、大きく目立つ性能面・機能面での進化をみてみましょう。
大きく進化した点はこの3つ
・搭載可能メモリ
・内蔵カメラ
でしょう。
最初に「GPUコア数とメディアエンジン」ですが、これは動画編集をする機会が増えた今、MacBook Airに掛かる負担に対しての性能強化です。
M1 MacBook Airでも4K動画編集は可能ですが、4K60fpsの動画を編集・書き出しする際に多少滑らかさに欠ける場合があり、M2及びM3 MacBook Airでは主に高性能メディアエンジン搭載により動画編集に特化した仕様であると言えます。
このことは「動画編集をする機会が少ないのであれば、M1 MacBook Airで充分満足!」ということでもあります。
私もM1 MacBook Airを利用していますが、性能面で不満に感じることは少ないです。
4K動画編集も問題なく出来ます。
「搭載可能メモリ」ですが、M3及びM2 MacBook Airでは最大24GBに、M4 MacBook Airでは最大32GBに増えたことも嬉しい仕様です。
これまで最大16GBのユニファイドメモリだったM1 MacBook Airですが、これまで以上に余裕のあるユニファイドメモリで「よりクリエイティブなタスク」も安心して実行出来ますし、ブラウザのタブが複数開いた状態のまま動画編集など高負荷な作業にも安心です。

ただ、8GBメモリ増量するごとに30,000円増となりますので、ベースモデルの16GBから32GBにするとベースグレードから60,000円増となり、結構負担がかかります。
私個人的には16GBでも満足出来ると感じています。
それに、メモリ24GBを選択する必要がある場合は、メモリ消費の多いアプリを使うことが前提ですので、同時に発熱に関しても注意が必要です。
それだけメモリ使用量の多いアプリ利用が頻繁にある場合は、後で解説する冷却ファン搭載のM4 MacBook Proという選択も考慮すべきでしょう。
そして「内蔵カメラ」。
MacBook Air(M4)から搭載の「デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ」は、ビジネスシーンではWEB会議やテレワーク、そしてプライベートシーンではビデオ通話など利用の多くなった今、嬉しい仕様だと感じます。
GPUコア数と高性能メディアエンジン搭載、搭載可能メモリ最大32GBと合わせることで、これから動画配信をしようとしている方にとってもM4 MacBook Air1台あれば足りてしまいます。

intel製チップ搭載MacBook Airなどから買い替えはおすすめ!

最新のM4ファミリー 引用 : Apple
購入を検討されている方にとって、デザインを一新したM4及びM3 MacBook Airはとても魅力あるMacBook Airです。
2024年3月に発売のM3 MacBook Airの登場により、M2 MacBook Airがよりお求めやすくなった点も魅力の一つです。
特にintel製チップを搭載したMacBook AirやMacBook Proなどを利用されている方は、M2 MacBook Airを購入するとその進化に驚くことが多いです。
その中でも「バッテリー持続時間」には驚くことでしょう。
私が利用しているM1 MacBook Airも省電力性に優れており、それ以上の省電力性能ですので、外出時に持ち出す場合に感動するでしょう。
バッテリーが減らないので、残量表示が間違っているのではないかと勘違いするくらいです。
より高性能なスペックで省電力性に優れたM4 MacBook Airは、M1 MacBook Air同様にエントリーマシンとは言えないMacです。
M1 MacBook Airユーザーの買い替えは微妙かも

intel製チップ搭載のMacからの買い替えとは別に、M1 MacBook AirからM2 MacBook Airへの買い替えではそれ程性能面のアップを体感出来る場面は少ないかもしれません。
M1チップを搭載したMacBook Airの高性能・省電力性に驚かされた程の進化は体感出来ないでしょう。
M1 MacBook Air利用者の私は、このまま利用し続けて動画編集の頻度が多くなった場合、M4 Pro搭載のMac miniなどの購入を予定しています。
M3チップは、M1チップと比較した場合30%処理速度が速くなったCPU等メリットはありますので、M1 MacBook Airから買い替えならM3 MacBook Airを選択した方が満足感は高いでしょう。
ただ、先程も述べました通り、デザインやカラーに魅了された方は買い替えはアリです。
気に入ったカラーのMacBook Airなら利用頻度も上がり、生産性向上にも繋がるからです。
その場合、今利用しているM1 MacBook Airではメモリ不足を感じているとか、ストレージ容量が不足してきた等の理由があれば、買い替えて良かったと気分も倍増するかもしれません。

Macビギナーには M2 MacBook Air がおすすめ!
どうしてもM4 MacBook Airが欲しいなどの理由がないのであれば、Macビギナーの方にはM2もしくはM3 MacBook Airがおすすめです。
その理由として
・M4 MacBook Airよりも低価格
・省電力性能に優れていてバッテリー持続時間が長い
この点がおすすめな理由です。
詳細は、下記記事を参考にしてください。
初めてMacを利用する方に!
iPhoneの利用を機に、Macを購入した方やこれからMacの購入をされる方にとって、Macの使い方に不安のある方も多いと思います。
今Macを使いこなしている方も最初はみんな「初心者」。
最初は一冊近くに手引き書があると安心です。

『Mac mini』M4チップ搭載現行モデルと旧モデルの違い
2020年にM1 MacBook AirやM1 MacBook Proと同時に発売されたM1チップ搭載Mac miniは、隠れた名機として根強いファンが多かったですが、今回発売された『M4 Mac mini』はビギナーからヘビーユーザーに、『M4 Pro Mac mini』はクリエイティブな利用をする方にとって頼もしいMacになるでしょう。
Mac miniの特徴

Mac mini: 10コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M4チップ搭載のMac mini 引用 : Amazon
M4 Mac miniの特徴として
・最大3台のディスプレイに接続可能
・M3 MacBook Air等と比べてインターフェースが多い
・冷却ファン搭載
・好きなディスプレイやキーボードを利用可能
などが挙げられます。
私も2021年11月購入の際にM1 MacBook AirとM1 Mac miniで迷いましたが、出先で利用する機会もあるのでM1 MacBook Airに決め、自宅専用でM4 Pro Mac miniの購入を検討しているところです。
逆に持ち出すことが無い方は、前述した5項目の通りM4 Mac miniを選んだ方がメリットが多いと言えるでしょう。
intel製チップ搭載Mac miniからの買い替えはおすすめ!
今intel製チップ搭載のMac mini等を利用している方は、スペックも上がり消費電力の少ないM4 Mac miniへの買い替えはおすすめです。
搭載可能メモリはintel製チップを搭載したMac miniよりも少ない最大32GB(M2 Pro は最大64GB)ですが、処理能力は高く不満に感じることは無いでしょう。
Intel Core i7搭載Mac miniと比較した場合、Affinity Photoの画像処理は7.2倍の処理速度と、体感できる程の違いがあります。
また、動画編集をはじめとするクリエイティブなタスクを頻繁にする予定の方は、GPUコア数が多く搭載メモリが24GBのM4 Pro Mac miniも選択肢に入れましょう。
今M2 Mac miniを購入しても大丈夫!?

2025年1月現在、M2 Mac miniを購入しても大丈夫なのでしょうか!?
非常に気になる点だと思います。
M1 MacBook AirもM1 MacBook Proも、M1 Mac miniと同時に発売され、それぞれ「M2」チップ搭載機へとリプレイスされたM2 Mac miniも気になるところでしょう。
ですが、ほとんどの方にとってM2 MacBook Air同様にM2 Mac miniでも充分満足できる性能です。
冷却ファンを搭載しているのでむしろM2 MacBook Airよりも高負荷の掛かるタスクを長時間実行しても冷却ファンが作動して、サーマルスロットリングの心配も少ないです。
Apple認定整備済製品などのM2 Mac miniも購入対象としてMacを楽しみましょう。

次ページでは、iMacとMacBook Proの新旧比較について解説します。

















































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