先日友人からこのような質問をされました。
「自宅と外出先で使っているMacBook Proを買い替えたいけど、一世代前のM3 Pro MacBook ProとM3 MacBook Proならどっちが無駄がない!?」
「スペック的にどっちがオススメ!?」といった質問は度々ありますが、「どっちが無駄がない!?」と聞かれたのは初めてでした。
最新の『M4 Pro / Max搭載 MacBook Pro』ではなく1世代前のM3シリーズをシリーズを検討しており、今利用しているIntel Core i7搭載の MacBook Pro 13インチからの買い替えを考えているとのことでした。
Intel製チップ搭載のMacやM1チップ搭載のMacから買い替えを検討している方は多いと思いますので、今回は最新のM4搭載 MacBook Pro 14インチとM4 Pro搭載 MacBook Pro 14インチ(16インチ)の仕様を基に比較し、それぞれの特徴をみてみます。M3搭載MacBook ProもM3 Pro搭載MacBook Proも同様に考えてもらえれば大丈夫です。
あなたに最適なMacBook Proはどちらでしょう!?

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MacBook Pro 買うなら「M4」or「M4 Pro」
今 Appleストアなどで購入できるMacBook Proには大きく分けて3種類あります(搭載チップの違いによる種類分け)。
・M4 MacBook Pro 14インチ
・M4 Pro MacBook Pro 14/16インチ
・M4 Max MacBook Pro 14/16インチ
この3機種の中から選択できるのですが、性能の違いが価格の違いとして大きく変わってきます。また、整備済製品などでは1世代前の「M3チップ」搭載のMacBook ProやM3 Pro MacBook Proも選択することが可能です。amazonなど一部オンラインショップなどでもM3搭載やM3 Pro搭載の新品MacBook Proの購入も可能です。
プロのクリエーター以外の方がMacBook Proを購入するなら、どのMacBook Proが「無駄がない」のでしょうか。

仕様の比較
今回は、M4チップとM4 Proチップの比較をしていきます。
M4 Maxはハイスペック過ぎる為、クリエーター以外の方には性能を持て余してしまうので今回は省きます。
| M4 Pro MacBook Pro 14㌅ | M4 MacBook Pro 14㌅ | M3 MacBook Pro 14㌅ | |
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| 発売年月日 | 2024年11月 | 2024年11月 | 2024年3月 |
| カラー | スペースブラック / シルバー | スペースブラック / シルバー | スペースグレイ / シルバー |
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システムオンチップ(SoC)
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Apple M4 Pro | Apple M4 | Apple M3 |
| 10の高性能コアと4つの高効率コアを搭載した最大12コアCPU | 4つの高性能コアと6つの高効率コアを搭載した10コアCPU | 4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU | |
| 最大20コアのGPU | 10コアGPU | 10コアGPU | |
| 16コアNeural Engine | 16コアNeural Engine | 16コアNeural Engine | |
| 273GB/sのメモリ帯域幅 | 120GB/sのメモリ帯域幅 | 100GB/sのメモリ帯域幅 | |
| メディアエンジン | ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW ビデオデコードエンジン ビデオエンコードエンジン ProResエンコード/デコードエンジン AV1デコード |
ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW ビデオデコードエンジン ビデオエンコードエンジン ProResエンコード/デコードエンジン AV1デコード |
ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW ビデオデコードエンジン ビデオエンコードエンジン ProResエンコード/デコードエンジン AV1デコードエンジン |
| メモリ | 24GB / 48GB | 16GB / 24GB / 32GB | 最大24GB |
| ストレージ | 512GB / 1TB / 2TB / 4TB / 8TB | 512GB / 1TB / 2TB | 512GB / 1TB / 2TB |
|
ディスプレイ
|
14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ | 14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ | 14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ |
| 3,024 x 1,964ピクセル | 3,024 x 1,964ピクセル | 3,024 x 1,964ピクセル | |
| XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ) | XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ) | XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ) | |
| SDR輝度:最大1,000ニト | SDR輝度:最大1,000ニト | SDR輝度:最大600ニト | |
| 高さ | 1.55cm | 1.55cm | 1.55cm |
| 幅 | 31.26cm | 31.26cm | 31.26cm |
| 奥行き | 22.12cm | 22.12cm | 22.12cm |
| 重量 | 1.6kg | 1.55kg | 1.55kg |
| カメラ | デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ | デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
| フォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム ワイドなステレオサウンド | フォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム ワイドなステレオサウンド | フォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム ワイドなステレオサウンド | |
| オーディオ | 内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽またはビデオ再生時は空間オーディオに対応 AirPods(第3世代)、AirPods 4、AirPods Pro、AirPods Pro 2、AirPods Max使用時の空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング |
内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽またはビデオ再生時は空間オーディオに対応 AirPods(第3世代)、AirPods 4、AirPods Pro、AirPods Pro 2、AirPods Max使用時の空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング |
内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽またはビデオ再生時は空間オーディオに対応 AirPods(第3世代)、AirPods 4、AirPods Pro、AirPods Pro 2、AirPods Max使用時の空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング |
| 高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ | 高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ | 高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ | |
| Thunderbolt 5(USB-C)ポート x 3 | Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3 | Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3 | |
| ポート | HDMIポート | HDMIポート | HDMIポート |
| SDXCカードスロット | SDXCカードスロット | SDXCカードスロット | |
| MagSafe 3充電ポート | MagSafe 3充電ポート | MagSafe 3充電ポート | |
| セキュア認証 | Touch ID | Touch ID | Touch ID |
| 最大14時間のワイヤレスインターネット | 最大16時間のワイヤレスインターネット | 最大15時間のワイヤレスインターネット | |
| 電源とバッテリー | 最大22時間のApple TVアプリのムービー再生 | 最大24時間のApple TVアプリのムービー再生 | 最大22時間のApple TVアプリのムービー再生 |
| 72.4Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | 72.4Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | 70Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | |
| 70W USB-C電源アダプタ(12コアCPU搭載M4 Proに付属) | 70W USB-C電源アダプタ | 70W USB-C電源アダプタ | |
| 価格 | 328,800円(税込)から | 248,800円(税込)から | ー |
この表からおすすめの「MacBook Pro」がどれかをみていきましょう。
殆どの方は、M4 MacBook Proで充分すぎる性能!

M4 MacBook Pro 引用 : Apple
見出しの通りですが、殆どの方には「M4 MacBook Pro」で充分すぎる性能であります。
プロのクリエイター以外の方なら「M4 MacBok Pro」は無駄がなくおすすめですし、MacBook Air(M4)でも充分すぎるスペックです。
・自宅での利用は外部モニターに接続しての利用
・外出先でも利用
・Macでクリエイティブなことをしてみたい
・価格
友人の利用用途そのままですが、この項目なら「M3 MacBook Proで充分」なことを簡単に説明していきます。
比較的長時間負荷をかけることが多い

引用 : Apple
M1やM2 MacBook Airでも充分なのですが、例えばM2 MacBook Airで長時間負荷をかける作業を続けると、本体内部の熱を排出しきれなくなり、せっかくのM2チップの性能を発揮できなくなる場合があります。
通常の利用ならば問題ないのですが、Adobe Photoshopなど高負荷のかかる作業を続けると熱問題が生じます。
冷却ファン非搭載のMacBook Airは稀にこういった熱問題に出くわすことがありますが、冷却ファンを搭載しているMacBook Proならそのような熱問題は解消してくれます。
高負荷のかかる作業を長時間することが多い利用では、M4やM3搭載 MacBook Proがおすすめです。
自宅での利用は外部モニターに接続しての利用

自宅での利用時、クラムシェルモードで外部モニターを利用している方にとって、 MacBook本体のディスプレイを観て作業する機会は極端に減ります。
M4 Pro搭載 MacBook Pro 14インチの「Liquid Retina XDRディスプレイ」は非常に綺麗ですが、外部モニターを利用しているなら「Liquid Retina XDRディスプレイ」の重要性は薄れるかもしれません。
外出先でも利用

外出先でもMacBook Proを利用するなら、少しでも軽量な方が助かります。
M4 MacBook Proは1.55kgとMacBookの中でも軽量な方なので、持ち運ぶ際にそれほど苦になる重さではないでしょう(WindowsモバイルPCなら1kg未満の機種もありますが…)。
Macでクリエイティブなことをしてみたい

Macを利用すると、動画編集をはじめクリエイティブな利用を始める方が多いのも特徴です。
「プロのクリエーター」ならば、M4 Pro(Max) MacBook Proは仕事道具になるのである意味「必需品」になりますが、クリエイティブなことを始める段階ではオーバースペック過ぎるMacです。
気軽に初めてみた動画編集が面白く、更に凝った編集をしたくてステップアップしたいと思えてから、「M2 Pro」などのハイスペックマシンを購入した方が無駄はありません。
それより、iPhoneとMacの連係で出来ることの便利さを「当たり前」の様に使えた方が、Macを所有する意味があると思います。
価格
最後に「一番無駄がない」理由が価格です。
M4 MacBook Proは248,800円から購入できますが、M4 Pro MacBook Proはベースグレードでも328,800円もします。
その差は「80,000円」です。
80,000円多く払った上に性能を持て余したことを考えると…。
「その差額」はiPadやミラーレスカメラ、アクションカメラなどの購入費用に充てた方が、MacBook Proをよりクリエイティブに利用する機会が増えるかもしれません。
M4 MacBook Proが「無駄がない」選択である、最も大きな理由です。
「M4 Pro / Max」は、本格的なクリエイティブ仕様
M4 Pro/Max搭載 MacBook Proは、「プロのクリエーター仕様」のMacです。
日常での利用で、4K ProResビデオを23ストリーム再生する機会がありますか。
数えきれないほどの画像を並べ替えて編集する機会がありますか。
動画編集などクリエイティブな利用を頻繁にしている方以外、その性能は持て余してしまう場合が多いでしょう。
M4 Proチップ搭載 MacBook Proの詳細・価格はこちら
おすすめのM4 MacBook Proのスペックは!?
M4 MacBook Proはメモリを最大24GB、ストレージ容量を最大2TBまで選択することが可能です。
その中でおすすめのモデルは、
「10コアCPU / 10コアGPU / 16GBユニファイドメモリ(or 24GB) / 512GB SSDストレージ」
のモデルです。
タブを複数開いたSafariやChromeのwindowを数枚展開したまま、メモリ消費の多いアプリを実行しない限り16GBメモリで充分です。
不安な方は購入時にメモリを24GBにカスタマイズすることをおすすめしますが、16GBから24GBへの変更に+30,000円かかります。
簡単な動画編集くらいのクリエイティブな利用なら、16GBでも充分です。
またストレージ容量は、写真や動画を保存する機会が多い今では、256GBでは不足する可能性が高いので、最低512GBあると安心ですのでおすすめです。
万が一それでもストレージ容量不足になりそうな時は、外付けSSDに写真や動画ファイルを移すことで解決できます。
2024年に発売された「M4 MacBook Pro」は、M4 MacBook Airより注目度の薄いMacですが、冷却ファン搭載の実力は 「Air以上」。
M4チップの性能を最大限活かすなら、M4 MacBook Proがおすすめです。
M4チップ搭載のMacは、あなたの for Better Life の最高のデバイスとなるでしょう。

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